ふくろう文章教室のブログ

小学生から大人まで、文章作成に悩まれている方へのスクールです

教室を始めたワケ

うちには3人子どもがいます。

高1男、小6女、小3女の兄妹で、全員が家にいた夏休み、私は大体いつも白目をむいてましたね。人口密度高いし、食べまくるし、うるさいし…。

まあそれは置いておいて。

 

教室を立ち上げようと思ったのは、長男の推薦入試の小論文を読んだのがきっかけでした。下書きの段階で「これどう思う?」って持ってきたんですが

…どう思うもこう思うもないわ。

お題に対しての答えも書かれてないし、論旨は一貫してないし、お前は一体何が言いたいんや!と思いました。ただ行を埋めただけやんけ!と。

 

私は自分が文章を書く仕事をしているので、あまり子どもの作文には口出しをしないようにしていました。理由は感情的になってしまうとか、手直ししすぎてしまうとか、めんどくさいとか色々あるんですが。

まあこんな文章でも先生が指導してくれたらなんとかなるやろと思って、「先生にチェックしてもらってこい」って突き返したら、「先生はあんまり読んでくれない」と言うんです。は?と思ってよく聞いたら、ちょっとだけ文末に感想を書いてくれるけど、特にどこをどうしろとか具体的には教えてもらえないと。

 

じゃあこの小論文のまま受験するのか?そんなん絶対落ちるやん。

 

私は仕事で培った文章のワザを長男に教えることにしました。問題の捉え方から構成の立て方、人を惹きつけるワード、展開の仕方など叩き込みました。その甲斐あってか、なんとか合格しました。しんど。

 

しかし私の頭の中は疑問でいっぱいでした。

うちの子だけじゃないかもしれない。ひょっとしたら多くのお子さんが文章を書くのに四苦八苦してるんじゃないか、と。学校の先生は、他の授業で手いっぱいで作文の指導まで時間が割けないという現実。

 

YouTubeをはじめとするネット動画全盛の今、文字離れはぐんぐん進んでいる。家で本を読んだり新聞を読んだりする事も減っている、その状況で学校で文章を書く技術を教えてもらえてないなら、文章を書く事がうまくなるはずがない。

 

それでも作文の宿題はかなり出されている様子です。「何を書いたらいいのか…」困っている子どもたちはたくさんいるだろうなと思いました。作文って本当は楽しいもののはずなのに、とにかく書けと強制され、大嫌いになる子どもも多くいるだろと思いました。

 

おしゃべりって楽しいじゃないですか。

みんなで集まってウダウダ言い合うのは楽しい。本当は文章を書くって、おしゃべりの延長に過ぎません。ただ、内容を読みやすく分かりやすく伝える、ちょっとした工夫さえ習得できれば、もっと楽しく色々なことを書けるようになるんです。

 

そんなわけで仕事が少し暇になった2022年の春。

ゆるくやってみようかな〜と、教室はスタートしました。